HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

第一章

優輝が早退して、家に帰る。霞に心配させたくなかったのもあるが、ケガを治すには代々陰陽師のいる土地の力を利用するのが一番良かったからだ。
優輝が部屋で椅子に座る。時計を見て
『そういえば、神将って十三人いるのに時計には十二までしかないだ??』
陽さん
『正直知らないですよね。』
優輝
『なんで??陽さんたちって一応十三番目の神の眷属なんだろ??』

『まぁ～、そうですけど、いきなり貴方に頼まれたんですよね。「我の力を封印してくれ」って。』
陰
『そしたら人間と同じになって、十二神将の奴等に狙われてきた。』
優輝
『なんじゃそれ!!つうか、その記憶なんで俺にないだ??』
陽さん
『バカですね。私達が貴方の神の力を抑えているからでしょう!!』
優輝
『じゃ～、それ解いてよ。』
陰
『お前にそんな権限ない!!』
優輝が
『じゃ～、親父はなんでこんな結界かけたんだ??』
陽さん
『時期が来たら話すって言ってましたよ。』

陰
『つうか、覚えてね～のかよ!!お前生まれた時有り余る霊力を暴走させたんたぜ。ククク。』
陽さん
『まぁ～、それも一つですね。』