君の魔法がとける瞬間(とき)
私は鈍感
「おはようございます!」
「うわ、なんだよ朝から」
裏門でばったりと会った碧空さんと一緒に登校。
私が女だとわかっていても、変わらず男として見てくれてる。
それが凄く有り難かった。
「キャー!
リクとユズの2ショット!珍しい〜っ!」
今日も、待ち構えていた女の子はカメラを手に私を見て喜んでくれた。
最近では、他校生からも話かけられるようになった。
その様子をみて、理事長は凄く喜んでくれた。
お父さんも、喜んでるかな。
「珍しいな。2人一緒なんて」
「陽斗さん!
おはようございます」
本を片手に、陽斗さんは紅茶を飲んでいた。
_