君の魔法がとける瞬間(とき)


「まぁ待て。
お菓子を引き換えに〜」



「また何かあるの〜?
俺、とーちゃんの会社のメインキャラクター的なのしないといけないんだけど」


愛舞さんは、めんどくさそうに言う。



「そう言うなよ愛舞〜。
もっと学校を有名にしたいだろ?
お前たち、歌とかやってみない?」



仮にも、この人は社長さんだ。
それなのに…私たちに芸能人のような仕事を持ってくる。


まぁ、私以外の4人は芸能人みたいなもんか。




でも理事長…
ちゃんと自分の仕事してんのかな。



「仕事はちゃんとしてるから心配すんな佑月!」



ギクッ!

今…
私口に出して言ったっけ…?



「顔に書いてる。馬鹿」


冷静に突っ込む碧空さん。


「…すいません」





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