君の魔法がとける瞬間(とき)
「ユズ、歌すんの?」
「え!うん…。もう知ってるの?」
「当たり前じゃん☆
ユズのことなら知ってるよ!」
もう広まってるんだ…。
女の子って情報が早いんだなぁ。
って、私も女の子だし…一応。
私が編入したころから、私によく話かけてくれる美咲。
誰にでもフレンドリーで、とても話やすい子だ。
「そうなんだ。ありがと」
学校にいる以上私は男だから…
女の子への接し方が分からないでいた。
「ユズってさぁ…。
あんま女の子に興味ないっしょ?」
「な、なんで?」
こういう質問にも、いつも困ってしまう。
「なんとなく!女の子に結構素っ気ないからさ〜」
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