君の魔法がとける瞬間(とき)
「美咲、ここ分かる?」
「ごめんっ…分からない」
あれっ?どっか行っちゃった…。
最近美咲の様子がなんか変なんだよね。
前までは普通に話し掛けてくれたのに…
今は話し掛けると逃げるような……気のせいかな。
「どう思います?陽斗さん」
頼れる兄貴、陽斗さんに相談を持ち掛けてみる。
「お前な〜…。鈍いやつ。まぁ、気づかないよな」
「え?!何ですか?私、鈍いんですかね」
「うん。そりゃあもう。」
きっぱりと答える陽斗さん。
「そんなに?自覚ないです…」
「そこが鈍感」
そう言って笑う陽斗さん。
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