君の魔法がとける瞬間(とき)


どれにしようかな〜。

優柔不断な私は花火一つ選ぶのにも時間がかかる。



線香花火はさっきしたし…


ん〜。


ふと、端っこにあるカラフルな色の花火に目が止まる。



可愛い〜
これにしよっ。



その花火を取ろうと手を伸ばす。



ひょいっ

と、私が取ろうとする寸前で誰かに花火を取られてしまった。




「あっ…!私が取ろうとしたのに…」



気づいた私は思わず口を塞ぐ。
私ってまた言っちゃった…




「私…?」



まずい!響さんかな?それとも愛舞さん?





恐る恐る顔を上げる。



不機嫌そうな顔で私を見てたのは…






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