君の魔法がとける瞬間(とき)
「驚いたかい?
すまないね、なんだか無理矢理連れてきてしまって。自己紹介が、まだだったね。私は、安仁屋だ。
キミの父さんの古くからの友人なんだ」
お父さんの友人…?
そう聞いて少しホッとする。
でもお父さんに、こんな凄い友達がいたなんて。
知らなかった。
「そうだったんですか…。でもどうして安仁屋さんが私を…?」
「キミの父さんにね、頼まれてたんだ」
私の目を真っすぐ見て、
安仁屋さんは言った。
「お父さんが…?どうして…」
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