君の魔法がとける瞬間(とき)
気づけば碧空さんも、楽しそうに笑ってた…
「あはははは…!」
初めてみた笑顔かも。
心臓の鼓動が、
少しずつ動き出してるのが分かった。
「佑月!」
「は、はいっ!」
「あんまりヘマばっかりするんじゃないぞ!
見てるこっちがヒヤヒヤするんだ」
さっきまでの碧空さんはどこかへやら…
「わかりましたぁ…」
「ほら。やるよ」
火がついてない最後の1本を私にくれた。
私が選んだ花火…。
「こいつを狙ってたんだろ。」
「…ありがとう…ございます」
その時の顔が眩しすぎて…私はあまり見ることが出来なかった。
花火のようにキラキラ光る、流れ星のように珍しいあなたを。
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