君の魔法がとける瞬間(とき)
「ハル、こいつの面倒は俺が代わる。」
「いいよ。暇だし」
「は、陽斗さん!もっと教えて下さい!」
とっさに陽斗さんの腕を掴む。
「フンッ…恩知らずな奴め」
よりいっそう不機嫌になった碧空さんは出て行ってしまった。
「あ…。そんなつもりじゃなかったのに…」
心の声が思わず漏れる。
「リクのところに行きたいか?」
「はいっ?!そんなことないです!さぁ歌いますよぉっ」
「…じゃあ、やるか」
私は焦る気持ちを抑えて、たくさん歌を歌った。
家で会ったら、謝ろ。
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