君の魔法がとける瞬間(とき)


「好き?」





「へっ?!?」





「だから、そんなにミカンが好きなのかって聞いてんの。さっきからミカンばっかり食べちゃって」





「あぁ…ミカンですか。そんなに食べてます?」




「隣見てみ〜」



私の隣にはドッサリとミカンの皮の山が出来ていた。




「あ……。こんなに」





「なぁにボーッとしてんだよ!さっきから」





「てゆうか、愛舞さんどうしてここに…?」




「はぁ?ここ学校だろ?お前寝ぼけてんの?」


「夕べちゃんと寝たのか?」


陽斗さんも来て、ハッと我に返る。



「あっ…すいません。何だかボーッとしてました!愛舞さんも陽斗さんもすいません」



2人とも、心配そうな顔してる。


私、なにボーッとしてんだろ。



昨日のモヤモヤがまだ残ってるのかな。






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