君の魔法がとける瞬間(とき)
「お前本当に大丈夫か?」
「はい!何だか体がダルいですが…大丈夫です」
「それ、風邪じゃないのか?」
私がそう言うと、陽斗さんが私のおでこにそっと手を当てる。
「!
ハルさん!貸して俺も計るから!」
陽斗さんの手を払いのけた愛舞さんは、私のおでこに触れた。
「何だよ、愛舞…」
「何やってんだよ」
背後から声がして、私たちは振り返る。
「碧空さん……」
ドクドク…
心臓が大きく脈をうつ。
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