君の魔法がとける瞬間(とき)


「もぉ〜大丈夫じゃないじゃないの!熱が8度もあるわ!!今からお粥持ってくるからね」




「ずぴっ…。
あ゛い…里美さんすいません」



私は本当に風邪を引いてしまっていた。



寒いし…頭痛いし…

久しぶりに引く風邪に悪戦苦闘。



「あ゛〜きつい」




携帯のメールBOXには、
愛舞さん、陽斗さん、響さんまでもが心配メールを送ってくれていた。




「みんな、優しいなぁ」





「ユズ〜!大丈夫か?いっぱい果物買ってきたぞ!」



安仁屋理事長までもが、会社から抜け出して果物を買ってきてくれた。




「すいません理事長…うわぁ。美味しそうですね…」


高そうな果物を目にしても…中々食欲は出てくれなかった。



でも、風邪を引いてみて…私って本当に大事にされてるんだって見に染みて分かる。
ありがたいな……




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