君の魔法がとける瞬間(とき)
「ん〜!よく寝た!
あれっ……何か体が軽い…」
次の朝、体温計を計ってみると熱は平熱!
「治っちゃったぁ…良かったぁ…!」
体は軽く、スッキリしていた。
まるで魔法みたいね…!
「里美さん!おはようございます!」
「あらぁっ!佑月ちゃん起きて大丈夫?顔色が随分よくなったわ!」
「はい!熱は下がりましたし、もう平気です。心配をおかけして、すいません」
里美さんは、跳びはねて喜んでくれた。
「本当に良かったわぁ!私の力が至らない為に長引かせちゃってごめんね?」
「そんな!里美さんには感謝しきれないくらいです!」
里美さんは、ニコッと笑って私を抱きしめ、小さく呟く。
「お兄ちゃんの生姜パワーかしら?」
「…!違いますっ!」
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