君の魔法がとける瞬間(とき)


「そう!意外だよなぁ。佑月、恋愛とか疎そうだもんなぁ!」




「佑月、その子が好きなのか?」



必死で首を振る。


だって女が女を好きなる訳ないじゃん!


…いや待てよ。

このまま皆が勘違いしてくれれば…



私の気持ち、バレないかも。






「…いや好きというか、気になるだけです!」



今日会って突然好きになるのはおかしいよね。




「…ふぅーん。そうか。
あ、佑月ケーキがあるんだ、食べないか?」


え??
少し拍子抜け。


まぁ陽斗さんは、私なんかの恋愛には興味ないか。



「食べます!僕チョコレートがいいです!」



「ダメ〜!!!
チョコレートは俺が食う!」

横から私のケーキを奪ったのは、少し機嫌の悪い愛舞さん。



「取らないで下さいっ!」






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