君の魔法がとける瞬間(とき)
「うるへ〜!みんな俺が食うんだ!食ってやる〜!」
「どうしたんだよ愛舞?何かイヤな事でもあったか?」
「……別に。もういーらない!佑月、やる」
私に渡したのは…食べかけのケーキ。
「…食べかけなんていりませんよぉ!」
「なんだとぅ!?」
「こらこら。兄弟喧嘩しないの」
「兄弟?やめろやめろ〜!こいつと兄弟だなんてイヤだよ〜だ」
私と愛舞さんは、同い年でいつも一緒にいることから、
みんなから、よく
「兄弟コンビ」
と言われるようになった。
ファンの子達や、クラスメイトもそう呼ぶ。
確かに、愛舞さんといると…楽っていうか変な緊張したりしない。
「いいじゃないですか!私と愛舞さんは兄弟なんですよ?もっと兄弟に優しくして下さい!…でも、どっちが兄なんでしょう?」
「俺だろ?」「僕ですよね?」
「いや俺だ」「いいえ僕です」
「「どっちも弟。」」
長い闘いの末、陽斗さんと響さんに決着をつけられてしまった…。
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