君の魔法がとける瞬間(とき)



「知ってるんですか?」




「…知ってるも何も。
あの子は初恋の相手だよ…………碧空の…」


「え…?響お前…」



…初恋?


初恋?



初恋いいい?!!




「マジなのそれ?!俺知らなかった…!!」



愛舞さんもすごく驚いている様子だ。



華乃ちゃん……
碧空さんと知り合いなんだ…。




「俺とハルとリクは幼なじみだろ?あの子…華乃とは小学校が一緒でな。よく一緒に遊んでたんだ」




「それが小3の時ぐらいにアメリカに引っ越しちゃって。それきりだったんだ。その時の碧空ときたら…大泣きだったんだ」





「…へ、へぇ…。そうなんですか。とりあえず皆さんがお知り合いなら華乃ちゃんお呼びしますか?」



小学校の頃とはいえ、テンションがだんだん下がっていくのが分かる。





私の知らない…
小学生の碧空さん…。






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