君の魔法がとける瞬間(とき)


「こんにちは!改めまして松本華乃です!」



特別ルームに入った女の子は、私以外で初めてのことだった。




「久しぶりだな……華乃」



響さんが声をかける。




「響…覚えてくれたの?あたしのこと…」




「俺も覚えてるよ」

続いて陽斗さん。




「陽斗も覚えててくれたんだ!………碧空は?」




「碧空は…来てないな。サボりじゃないの?」




「…………そう」



一瞬、華乃ちゃんの表情が変わった気がした。



「あ!ごめんね。忘れられてると思って言わなかったんだ!三人とは小学校の時仲良かったの。イブ君、ユズ君よろしくね」



表情が戻った華乃ちゃんは、私と愛舞さんに手を差し出す。





「知らなかったなぁ〜!よろしく華乃ちゃん!」




「よろしくお願いします…」




やっぱり、華乃ちゃんは可愛かった。







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