君の魔法がとける瞬間(とき)



「陽斗〜?
あ、ごめん!何か話し中だった!?」




「華乃ちゃん。そんなことないですよ」




「ごめんね!イブ君が呼んでるよ!」




「あぁ…そうか。じゃあまたな、佑月」



ポンと、軽く頭に手を置いて陽斗さんは部屋に戻っていった。




必然的に、私と華乃ちゃんが二人きり…





「ユズ君は本当に可愛い顔してる!弟にしちゃいたいくらいっ!」



華乃ちゃんは、ニコッと笑って私に話しかけてくれた。



私が男だと思ってるから…こんなに優しく話しかけてくれるのかな。




「そんなことないです…あ!久しぶりに碧空さん達に会われてどうですか?」



沈黙を避けたいから、話題を変えた。







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