君の魔法がとける瞬間(とき)

**陽斗**


「佑月、飯…。
なんだ、眠ってるのか」



疲れてたんだな…


華乃に気使ってばっかりだったもんな。



大丈夫か…?




「んん…」


「佑月?まだ眠ってんな」


…可愛い寝顔。
俺がお前を守るから。


お前が女だと知ってから、俺が守ると決めたんだ。




碧空なんかには絶対負けない。



だから早く…俺の気持ちに気づいてくれ。


違う方向を向いてないで、俺を見ろ、佑月。






****



_
< 163 / 338 >

この作品をシェア

pagetop