君の魔法がとける瞬間(とき)



「あの〜…それがその〜…」

良い言い訳が見つからない。
なんて言えば…




「一緒に住んでる。佑月は俺の家に居候してるんだ。黙ってて悪かったな」




「碧空さん…!」




「碧空…。そうか。知らなかったな…驚いたよ」




「黙っていて…すいません。驚かれると思ったので…」




「あぁ…とりあえず、佑月今日は帰れ。買い物はまた今度な」





陽斗さんは、そのまま家の中に戻っていってしまった。



「あっ!陽斗さん…どうしよう。怒ったかな…」





「いいから佑月、帰るぞ」



「ちょっ…碧空さん…!」


私は碧空さんに連れられて家に戻ることになった。






「佑月…お前はやっぱり碧空を選ぶのか?」



陽斗さんが、悲しんでいることを知らずに…






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