君の魔法がとける瞬間(とき)
初恋が初恋を
「お前な連絡ぐらいしろ。母さんが心配するだろ!そんなに陽斗が好きかよ」
「何でそうなるんですか…!私は、華乃ちゃんが家に来るって言ったから…
バレると思って。どうしようって思ってたら陽斗さんが助けてくれたんです!」
「なんだ…そういうことか。もっと早く言えよ!華乃は帰ったぞ」
早く言えって……
まったく強引なんだから。
「それより、わざわざ探してくれたんですか?
碧空さんも私を心配したんですかっ?」
「そんな訳ないだろ!調子に乗るなオカマ!」
「そのオカマって呼び方やめてくれません?」
ふと時計に目を向けると夜の8時を回っていた。
「ん〜…何だか腹減った!おい、何か食いに行くぞ」
「でも帰らないと、里美さんが…」
「俺ら何歳だよ?こんな時間であいつが心配すっか」
え…里美さん心配してないの?
じゃあ心配してたのは………碧空さん??
碧空さんの顔を見ると…しまったって顔してる。
…これって喜んでいいのかな?
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