君の魔法がとける瞬間(とき)



「うん!じゃあ、ご飯にしましょ!もうすぐ息子も帰ってくるから♪」



「…はい!」



そこで初めて、安仁屋さんに息子さんがいることを知る。



その前に…安仁屋さんって何者なんだろう…?




「あ…あの安仁屋さん?」


台所に立つ里美さんに声をかける。



「安仁屋さんだなんて!もう家族なのに!
ん〜そうね。おばちゃんでいいわっ!気軽に何でも言いなさいね?」



「はい!ありがとうございます。」


里美さんと話すと、何だか嬉しい気持ちになる。




お母さんがいるって、こういう事なのかな。



「それで、どうしたの?」






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