君の魔法がとける瞬間(とき)


「嬉しい!碧空があたしの彼氏なんて!
もう腕組んでも怒ったりしないでよ!」




「お前、ちゃんと黙ってろよ」




「うん!もちろんよ!」




涙は止まる事を知らない。


このまま、私も涙となって溶けてしまいたい…



こんなにも…胸が張り裂けそうな気持ち…
初めて経験します。



どうしたら…いいですか?


好きな人が、大好きな人が…私なんかの為に遠くにいってしまう気がします……。





私の存在に気づかないまま、碧空さんと華乃ちゃんは行ってしまった。







_
< 176 / 338 >

この作品をシェア

pagetop