君の魔法がとける瞬間(とき)


華乃は、俺が了承した途端に腕を絡めた。



おいおい…冗談じゃねえ。



誰かに見られたらどーすんだよ…


とりあえず、適当に歩いてバックレよう。



「あ!あたし買い物したいな〜!付き合ってよ、彼氏くん♪」



「嫌だ、めんどくさい」




「いいのかなぁ〜??」



「だぁ!わかったよ、じゃあここで待ってろ」



渋々俺は財布と携帯を取りに戻る。


べつに金なんか使う予定ないけど。



天下の碧空様が財布無しじゃ…ちょっとな。




「おい…佑月大丈夫か?」



ん?佑月?


これは陽斗の声だな。



声がする方に行ってみる。








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