君の魔法がとける瞬間(とき)


「もちろんです!
私の泣いてる顔なんて…きっと誰も見たくないですよ!
陽斗さんの隣では絶対笑います!もう泣きませんから!心配しないで下さい」





「え?」



陽斗さんに言われた通り、私は陽斗さんの隣で笑う。



「あはは…お前って本当…面白いやつだな。さぁ風邪引く前に帰るぞ」




「面白いですか?
ですね…でも私もう少しここにいようかな…」




「ほら、その顔!約束はどうした?ここにいたってしょうがないだろ?帰るぞ」


「はい…わかりました」



確かに、ここがどこだか分かんないし…


陽斗さんと帰った方がいいか。



私はおとなしく陽斗さんと帰ることにした。







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