君の魔法がとける瞬間(とき)


学校につくと校内はシーンとしていた。



いま授業中か…


またサボっちゃった。




特別ルームに入ると、みんな勢揃いしていた。



でも華乃ちゃんの姿はなく…少しホッとする。




「ただいま」

「あ、あれ…皆さん授業は?」




「どこ行ってたんだよぉ!心配したぞ!」



愛舞さんが走りよって来てくれた。


「学校飛び出したら先生怒るぞ〜?てゆうか大丈夫か?ほらよっ」


響さんはジュースをくれた。




「おい佑月。人の顔見て逃げるなんて何事だ。チビなんだからあんまり遠い所にいったらだな〜…」



「はいはい碧空さん!心配だったんだよね〜?」



「愛舞、調子に乗るな」




碧空さん…遠回しな言い方だけど、心配してくれてたんですね。



「皆さん、ありがとう!そしてごめんなさい…」


大好きな人たちの存在が………ここまで大きいなんて



知らなかった。






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