君の魔法がとける瞬間(とき)


華乃ちゃんは、碧空さんを連れて買い物に出かけてしまった。



その様子が気になり、最後まで見つづける私…




「すっかり華乃に丸め込まれてるな、碧空のやつ…」



「そ、そうですか…。きっと仲が良いんですよ」





「そうなんだろうな」





「じゃあ僕…授業行きますね」



じっとしてると、いろんな事が巡って落ち着かない。



華乃ちゃんと碧空さん…



今どんな話してるのかな。



「お前が行くなら俺も行こ〜!次一緒だよな」




愛舞さんが、私の肩に手を回す。



「愛舞さん、意外と時間割は把握してるんですね」




「お前な〜!一応俺も高校生だからな」



「そうだったんですか?知りませんでした〜!」




私がそう言うと、愛舞さんは「こいつ〜!」と私の髪をくしゃくしゃにした。







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