君の魔法がとける瞬間(とき)
「僕の事だって、おじちゃんでいいよ。安仁屋さんだなんて、堅苦しいな。」
「はい。ありがとうございます」
「それで?なにか質問かい?」
椅子に腰掛けて、ご飯を今か今かと待ち侘びる安仁屋さんは、なんだか子供みたいだった。
「はい。あの、なんのお仕事をされてるんですか?」
「ん?言ってなかったっけ?」
「はい…?」
「しゃっちょさーん♪僕は会社を経営してるんだ」
「社長さん?!」
_