君の魔法がとける瞬間(とき)


「えぇ。年はあたしの方が1こ上だけど、華乃ちゃんなんて呼ばないで。呼び捨てがいいわ♪ちゃん付け嫌いなの」




「はい……じゃ、じゃあ華乃…。何だか照れますね」



「それでよし!
あ〜…碧空にも悪いことしちゃったな。あたしも好きじゃないのに」





「へぇ〜…………え!?好きじゃないんですか?!」



私は、まさかの衝撃告白に腰をぬかす。



だって…あんなに碧空、碧空って…!




「佑月、碧空が好きでしょ?だからかな〜。
それに初恋がなんちゃら〜って話も嘘ね!お互い初恋なんかじゃないわ」




「え、えぇ〜…。それも嘘なんですか…!」




ふふっと笑う華乃。



恐るべし……小悪魔華乃。






_
< 201 / 338 >

この作品をシェア

pagetop