君の魔法がとける瞬間(とき)
「えぇ。年はあたしの方が1こ上だけど、華乃ちゃんなんて呼ばないで。呼び捨てがいいわ♪ちゃん付け嫌いなの」
「はい……じゃ、じゃあ華乃…。何だか照れますね」
「それでよし!
あ〜…碧空にも悪いことしちゃったな。あたしも好きじゃないのに」
「へぇ〜…………え!?好きじゃないんですか?!」
私は、まさかの衝撃告白に腰をぬかす。
だって…あんなに碧空、碧空って…!
「佑月、碧空が好きでしょ?だからかな〜。
それに初恋がなんちゃら〜って話も嘘ね!お互い初恋なんかじゃないわ」
「え、えぇ〜…。それも嘘なんですか…!」
ふふっと笑う華乃。
恐るべし……小悪魔華乃。
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