君の魔法がとける瞬間(とき)


「は?伝えるってなんだよ?」




「な…何でもないです!」


華乃…本当にいいのかな…



「華乃はっ!?」




「うおっお前なんだよ?!」



華乃を追っかけて来たんですね……!



「響さん!!今行ったばかりです!早く行って!」




「おぉ!ありがとな!」




「いってらっしゃあい!」




華乃を追いかけて行ったってことは…


きっと響さんも同じ気持ちって事だよね?



すごいっ…!ドラマみたい!






「おい。なにがドラマみたいっ…だよ。何で響が華乃を追いかけていったんだ?」



…………私の心の声、聞こえてた?





「後で響さんに聞いてみればいいじゃないですかぁ!」



「お前なぁ〜!」



パチッ。


ふいに碧空さんと目が合う。




…………ドキ。



とっさに逸らしてしまう。



「な、なんだよ…」



「いえ別にっ…。じゃ、じゃあ私戻ります」





「待てっ」






_
< 206 / 338 >

この作品をシェア

pagetop