君の魔法がとける瞬間(とき)
「はい…。私、今日皆さんに本当の事を打ち明けます。華乃のこともあったし…もう嘘をつき続けることは、出来ません」
「あいつらに話して、お前はそっからどうすんだよ」
碧空さんの表情が、真剣な顔つきに変わった。
「出ていきます。
どうせ、いつかはバレるかもしれないんです。
そうなる前に…ちゃんと私の口から伝えたいんです。許されないと思います。
でも…私には皆さんがとても大切なので。自分から本当のことを話します」
「嘘」のない私を…
僕じゃなく、私として。
みんなに…謝りたい。
私の決意は固かった。
「そうか……。俺は助けないからなっ…!お前が俺を無視して決めたんだ。勝手にしろ」
「はい。勝手にします」
碧空さんは、何も言わずに行ってしまった。
最後も…私はあなたを怒らせてばっかりですね…。
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