君の魔法がとける瞬間(とき)
「お前…本当に弾けないの…!?」
「ビックリだよ」
「上手いじゃないかっ!」
みんなが、しきりに私を褒めた。
て、てゆうか…
私も驚いてるんだけど……
習ったこともないし、音符も読めないのに…
キーボードに触れた瞬間、手が勝手に動くようにメロディーが弾けた。
自分が一番理解出来ない!
なんで!?
「お〜さすがだなぁ!」
「理事長!」
パチパチと拍手をしながら、私たちのところにやって来た安仁屋理事長。
「さすがって、どういう意味ですか?」
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