君の魔法がとける瞬間(とき)



「安仁屋理事長…!やっぱり母さんの事知っているんですね!?教えてくれませんか!」




ずっと気になってた。



母さんのこと。



私にはほとんど記憶がないし…



お父さんには何だか…
子供ながらに聞くに聞けなかったのを覚えてる。




ただ…遠い記憶の中で、私に向かって微笑む母さんらしき人の温もりっていうか…


上手く言えないけど…


そういうのは確かにあるんだ。




「君の母さんは…とてもキレイな人だったよ。僕が惚れるくらいね…」





「え!?り…理事長?」




理事長は意味深に微笑む。





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