君の魔法がとける瞬間(とき)



「あはは。驚きすぎだって!冗談だよ、冗談。
でも、みんなのマドンナ的存在だったよ。君の母さんはピアニストの卵だったんだよ」




ピアニストの卵…。



初めて聞く、母さんの話。


もっと聞きたい。もっと知りたい。


私はそう思った。



「うわぁピアニストの卵だって!カッコイイな佑月の母さん」




「えぇ…でも初めて聞いたので…本当に驚いてます。でも私、母さんの名前すら知らないんです」






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