君の魔法がとける瞬間(とき)



なんだろう条件って…。
テストとかあるのかな…
それとも体力テスト?


頭の中でたくさんの「テスト」が過ぎる。




「いやいや、キミが考えてるほど難しい事じゃない。ただ…」




「ただ…?」





「男に成り切って貰いたい。」





「はい。………………………………えぇぇ!」



キミは考えてる事が顔に出るなぁと、安仁屋さんは笑う。



似たような事を、里美さんにも言われた気がする…。



「うちは男子校、という訳でもないんだが…。
キミには男として、うちの学校のモデルになって欲しいと考えてるんだ。5人目のメンバーにキミを選ぶ」



5人目?モデル?メンバー?男?
聞き慣れない言葉がたくさん聞こえる。



「ちょっと待って下さい…どういう事ですか…?」






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