君の魔法がとける瞬間(とき)
「泣かせてしまって…申し訳ないな。でも、いつかは話そうと思っていたんだ。佑弥がいつも言っていたから…。そろそろ俺も向き合って佑月にミヅキの話をたくさんしてやるよってね。」
「いえ……話してくれてすごく嬉しいです。ありがとうございました。
お父さんはきっと、大好きな母さんに逢えたと思います」
「きっとそうだろうな。君は最高の二人の子供なんだ。だからこれからも…自信を持って生きていきなさい。何かあったら…絶対二人が守ってくれるはずだから」
「はい…!本当にありがとうございました」
「じゃあ練習頑張りたまえ!」
安仁屋理事長は、そう言って部屋を後にした。
「佑月!よかったな!母さんの話が聞けて」
愛舞さんが頭を軽くポンッと叩く。
「本当によかったな」
みんなが、そう言ってくれた。
「私がここまで頑張れてるのも皆さんと、父さん母さんのお陰です。本当に感謝してます!」
「水臭いこと言うなって〜!もっと弾いて見せてよ☆天才佑月〜!」
「もう弾けませんよぉ〜!」
これからも、お父さんとお母さんは…
ずっと私と一緒だよ。
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