君の魔法がとける瞬間(とき)
「今日はよかったな。
母さんや父さんの話が聞けて。ずっと気になってたんだろ」
「はい!本当によかった…。碧空さん、あの星寄り添って見えません?
きっとお母さんとお父さんですよ!」
私がこんな風に言うと、
碧空さんからは、いつも私を馬鹿にしたような返事が返ってくる。
…はずなんだけど
「きっと、そうなんだろうな。二人でお前を見守ってるんだろ」
「…碧空さん」
私が指差した星を眺める碧空さんの横顔。
優しそうに星を見つめるその顔に…
私もドキドキが止まりません。
お父さんも、こんな風にお母さんを見つめてた?
ドキドキ…してた??
「お前が嬉しそうで、よかったよ。安心した」
ニコッて…碧空さんは私に微笑む。
私にそんな…キラキラの笑顔を見せないで。
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