君の魔法がとける瞬間(とき)


「あ!流れ星!!」



碧空さんが突然、夜空に向かって指を差す。




「え!どこですかっ!?」



「うっそ〜!馬鹿じゃねーのお前」



「ひどい〜!馬鹿にしましたねっ!自分だって、前髪ちょこんって…ちょんまげみたいに結んでるくせに!ぷぷっ…写真撮って売っちゃいますよ!」


私は、携帯のカメラで写真を撮るふりをしながら、逃げ回る。



「何だと〜っ!?ちょっと来い!」



碧空さんは、あっという間に私を捕まえた。





「ひゃあ〜!ごめんなさい!!撮りません!嘘です!」





私は百倍の仕返しをされると悟り、必死に謝る。







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