君の魔法がとける瞬間(とき)


佑月の部屋の前に立ち、


部屋をノックしようと…手を伸ばす。





「何なんですかぁ!もぉ…!」




ベランダの方から佑月の声がした。


「……ん?佑月?」



誰かと一緒か…?



佑月に気づかれないように、静かにベランダに向かう。



「佑月…碧空さんと一緒にいたんだ」





自然と、持っているプレゼントに力が入る。



佑月が女だとわかって…


正直…めちゃくちゃ嬉しい。



だって堂々と…好きだって、俺と付き合ってって…言えるから。




だから…碧空さんと仲良くしているところを見ると、辛くなるんだ。



…これってヤキモチかな?





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