君の魔法がとける瞬間(とき)



「どうしよう…声、かけてもいいのかな?」



でも…直接プレゼント渡したいし…。



よし!!声かけよう!



「おー…………」




「…………え?…」




まさか…冗談だろ?



俺が見た光景は、全部嘘だよな?



「逃げるな、佑月!」



そう言って、佑月を抱きしめる碧空さんの姿。



どうして…碧空さんが。



「冗談…だよな」




碧空さんは、佑月が好き…??



ボトッ



俺は持っていたプレゼントを落として…



碧空さんと佑月から…そっと離れた。



というか………逃げた。



見たくなかった。



……あんなシーン。



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