君の魔法がとける瞬間(とき)


「逃げませんよ…私は」



不思議そうな顔をした私を見て、碧空さんは何故か顔を赤くする。



「そ、そうか。……」




「何もないんなら、寒いんで部屋に戻ります!今日の碧空さん何か変です!」




私はそう言って、部屋に戻ろうと歩き出す。




「佑月っ!」




「…はい??」


呼び止められた私は、振り返って返事をする。





「好きだ」










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