君の魔法がとける瞬間(とき)



「……………へ?」




「はぁ?」


私のマヌケな返事に、碧空さんは一瞬顔が曇る。





「………碧空さん…今何て…?」




「しょうがないな…」



碧空さんは、そう言って私にどんどん近づく。





私の目の前に来た碧空さん。



「あと一回しか…言わないぞ。貴重な言葉をしっかり聞いとけよ?」




「……はい。」





「佑月、俺はお前が…好きだ。お前は?」



これは……………夢ですか??


夢なら…どうか覚めないで。



あの碧空さんが…遠かった碧空さんが……。




私に…好きだと、言ってくれました。







_
< 242 / 338 >

この作品をシェア

pagetop