君の魔法がとける瞬間(とき)
「これは…夢??」
「馬鹿か。夢なんかじゃねぇ」
碧空さんは、私のほっぺをつまむ。
「いてててて…。本当だ…夢じゃないんですね…」
これは現実なんだと、分かっても…
まだ体がフワフワと宙に浮いているような感覚。
「お前は、俺が好きか?…てゆうか、好きじゃなかったら…しょうちしない」
「私は…○△※×&…」
「…は?なんて?」
「わ…私も好きです!大好きです!!」
言っちゃった…
恥ずかしい…!!!!
でも、ずっと言いたかった…。
言いたくて言いたくて…
でも言えなかった「好き」をやっと言えた。
「泣くな、佑月。お前はこれから先もずっと…俺の傍にいろ」
とめどなく流れる涙。
その涙を…そっと碧空さんは拭いてくれた。
「……はい!ずっとあなたの傍にいたいです」
_