君の魔法がとける瞬間(とき)
「おいおい…お前って本当に期待を裏切らないな。
これから先が思いやられるよ」
気づいた碧空さんが、振り返って私に言う。
「す…すいません」
「フンッ。じゃ、おやすみ」
「おやすみなさいませ…」
碧空さんは…やっぱり碧空さんだ。
こんな時、駆け寄って「大丈夫か?」…って聞くのが普通なんじゃないの??
はぁ…。
てゆうか!この箱よ!
どうして、こんなとこに置いてあるの!?
あれ…?私がベランダに出た時はなかった気がするんだけど……
私は、ちょっとへこんでしまった箱を手に取った。
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