君の魔法がとける瞬間(とき)
「そうだ。キミは話が分かるね。明後日から頑張れるかい?キミを全校生徒の前で紹介しよう」
「全校生徒の前ですか…なんだか緊張しますね…」
「キミならやれる!僕が全てバックアップしよう。心配するな。それと…髪も切れるかな?短く…」
「あ…ですね。わかりました。では明日切ってきます」
よし!と安仁屋さんは私の肩をポンと叩く。
長い髪が女の証だと思って伸ばしてきたけど…
男みたいに切らないと…ね。
「じゃ、今日は疲れただろう?ゆっくりお休み。
あ!ちなみに学校では、私のこと理事長て呼んでね。同居してることは、もちろん内緒だ」
そう言って安仁屋さんは人差し指を立てる。
「はい!お休みなさい」
私は安仁屋さんの書斎を後にした。
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