君の魔法がとける瞬間(とき)
初お披露目
「おい、佑月。お前あのあとどっか出掛けたのか?」
朝ご飯の途中、碧空さんがリビングに顔を出した。
「碧空さん…!昨日はどこにも行ってませんよ!
も、もぉ〜やだなぁ!」
碧空さんは何も言わず…首を傾げて出て行ってしまった。
「まったくあの子は…ごめんね。佑月ちゃん…あら?食欲ないの?全然減ってないじゃない」
「あっいえ…ちょっとお腹空いてないんです。じゃあ私も行ってきます」
「佑月ちゃんっ?」
食欲ないよ……
昨日あんなことがあったばっかりなんだよ…。
てゆうか…!
碧空さん行くの早いっ!
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