君の魔法がとける瞬間(とき)


「理事長、どうしたんですか?」




「うん、みんなだいたい演奏は様になってきたか?」



理事長の質問に、陽斗さんが代表して答える。





「はい。俺ら毎日一緒にいますから、すぐ上達しましたよ」




「お〜そうかそうか。頼もしいな。じゃあ…昼頃もう一度来るから、その時に一度聞かせてくれないか」





「俺は…いいと思いますけど」




「じゃ、昼に差し入れ持ってもう一度来るから、それまで練習頑張れよ〜」




そう言って、理事長は帰って行ってしまった。








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