君の魔法がとける瞬間(とき)
「理事長は〜何でいきなり聞きたいとか言ったんだろう?」
「さぁな…まぁ理事長の考えがあるんだろう。さ、練習しよう」
私たちは、サボることなくそれぞれのパートの練習に励んだ。
そして…
お腹がグゥ…とお昼の時間を知らせる。
時計を見ると、12時を回っていた。
「お前ら〜頑張ってるかぁ?高級焼肉弁当だぞ!」
「うわぁ!おいしそう〜!」
私たちがお昼ご飯を食べていると、理事長が本題に入る。
「それでなんだが〜…今日は音楽プロデューサーも一緒なんだよ。これがよかったら、都内で開催されるバンドフェスティバルに出れるそうだ!」
「バンドフェスティバル…?それって確か、この前エントリーを締めきったはずなんじゃ…?」
陽斗さんは、不思議そうに理事長に聞く。
そもそも…バンドフェスティバルってなに?
私、初耳なんだけど…
そんなお祭りがあるの?
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