君の魔法がとける瞬間(とき)
《part7》
陽斗の気持ち
「優勝そしてハワイ旅行獲得を祝してカンパーイ!」
"カンパーイ!!!"
バンドフェスティバルで見事優勝を果たした私たち。
今夜はお店を貸し切っての打ち上げ。
「何だか…人がたくさんいますね」
打ち上げと聞いて、身内だけかと思っていた私は…あまりの人の多さに少し驚く。
「俺らのガッコーに通ってるやつらは、いいとこのお嬢様ばっかりだろ?
まぁ〜だから、誰でも来れるんじゃない?」
「は、はぁ…。そうなんですか。何かすごいシステムですね…。
あ、愛舞さん、そういえば陽斗さん知りませんか?」
「えっ?何でハルさん?」
「話がしたいと、言われたので…ちょっと探してみますね!」
「お、おい佑月っ!」
てゆうか…この人の多さで探せるかな〜?
人と人との中を掻き分けながら、私は陽斗さんを探す。
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