君の魔法がとける瞬間(とき)


**愛舞**


「佑月ってば〜!」



呼んでも、佑月は振り返ってはくれない。



何で…ハルさんは、佑月と話がしたいなんて言ったんだ?



だって話なら…いつだってできるだろ??



それなのにどうして…わざわざ言ったんだ…



「あ!愛舞くん!一緒に食べよぉ!近くで見ても本当に可愛い〜!!」




「あぁ〜…はは。どうも〜☆でもちょっと俺、探してる人いるから。ごめんね!」



「愛舞さん!」


もしかして佑月??


そう思って俺は、笑顔で振り返る。





「あ……なに?」



そこにいたのは、佑月じゃない…見たこともない子だった。






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